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20030402
エイプリル・フール
あることを確認するためにテレビをつける
――おはようございます。4月1日のニュースです。
4月1日がやってきた。
――本日は予定を変更し……プツン
日付だけ確認してテレビを消した。
眠い。とっても眠い。昨日の晩も徹夜だった。
ずっと嘘を考えていた。今年こそは騙される側ではなくて、騙す側になりたかったから。
ぺたぺたぺた。トーストにマーマレードを塗る。
ぺたぺた、ぽたり。
テーブルに垂れたけど気にしないでトーストを食べた。
ガラガラ。教室のドアを開ける。
教室の中はいつも通りザワザワしていた。でもいつもと違うピリピリした雰囲気を感じる。きっとみんな4月1日を意識しているのだ。
私は窓から外を見ているサヨコに後ろから近づいた。
「おはよー」と軽く背中をたたく。
「あ、おはよう」
「ねぇ、知ってる?」私はすぐさま嘘つくための会話を始めた。「今、地球に大きな隕石群が近づいてて、このままだとあと2週間で衝突するんだって」
「うん……そうだね」と言うと、彼女の目からぽろぽろと涙が零れ落ちた。
4月2日になった。どのチャンネルを見ても隕石群のニュースばかりやっている。これが落ちると人類の99.6%は死滅するらしい。
今日も青空が広がってよい天気。世界の終末が近いなんてまるで嘘みたい。