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20030319
最終兵器彼女
ちょっと前に単行本を通しで読みました。これは泣きますね。
以下、ネタバレを含むので未読の人は読まないほうが良いです。
「死にたくない」という言葉が何回か出てきます。この言葉が出るところが私の泣きポイントです。
ちせは兵器としてたくさんの人を殺して、自分は死んだほうが良いと思う。でもいざ死ぬとなるとやっぱり「死にたくない」生きていたい。死への恐怖。兵器として人を殺すたびに敵兵の苦しみの表情を目の当たりにしてきたちせは、他の誰よりも死の怖さを知っている。だからちせはより強大な力を求める、せめて苦しまずに逝けるように。
戦闘で負傷してもう死ぬ間際のナカムラを安楽死させるために、テツがナカムラに銃を向けたとき、中村が「死にたくない」とつぶやく。後悔、そしてちせに対する若干の恨み。戦場に来る前に彼女とは別れてきた。自分は死ぬ間際に何を考えればよいのだろうか。ちせちゃんさえ来てくれれば死ななくて済んだのに。
地震で負傷してもう助からない状態のアケミ。当たり前にずっと続くと思っていた生活いまにも終わろうとしているとき、シュウジの胸の中で「死にたくないよ」と叫ぶ。不条理さへの怒り。ひそかにシュウジに恋心を抱いていた。告白はいつでも出来ると思っていた。いつかはシュウジと一緒に……。いつかなんてもう無い。
「死にたくない」という一切飾りの無い、心の底からの言葉に強く打たれました。
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