March 2003
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20030330

布団

» 02:36:11

 ぽかぽかと暖かい午後。私は近所の団地の前を歩いていた。
 道の真ん中に布団が敷いてある。
 これ、なにかな。

「あー君、その布団に触ったら危ないよ!」
「え?」
「それ、タイムマシンだから。触ったらタイムスリップしちゃうよ」
「はぁ……」

 どう見ても普通の布団だ。かなり古い布団らしく所々糸がほつれている。
 ひょっとしたらこの布団が過去からタイムスリップしてきた、とか言うつもりかもしれない。

「君、信じてないでしょ」
「えぇ、いや、まぁ」
「じゃ、俺がタイムスリップしてみるから。ちょっと離れて見ててくれよ」

 そういうと男は靴を脱いで、布団の中に入った。枕に頭を置いて、掛け布団を肩まで掛けた。男はそのままぴくりとも動かない。いつタイムスリップするんだろう。

 ……何も起こらないんですけど。

「あのー?」男に声を掛けて見る。「タイムスリップしないんですか?」
「……」
「もしもしー」
「…………」

 起こすのも悪いので私はスーパーに向かった。

 ――

 スーパーからの帰り道、布団の中にはお爺さんが寝ていた。
 私はお爺さんにタイムスリップしたのか聞けなかった。

20030329

考えて読む

» 13:23:21

まず行雲庵私のあだ名は二つある(ひめごと雑文祭投稿作品)を読んでください。行雲庵の雑相(2003/2/15)で触れられていますが、この小説にはちょっとした仕掛けがあります。

仕掛けがよくわからなかった人はレビュウが参考になるかもしれません。レヴュアの気づいていないところが仕掛けです。

堤幸彦

» 00:48:30

堤監督といえば、『金田一少年の事件簿』の監督もしていたみたいです。もちろん堂本剛主演の方ですよ。松本潤主演の金田一少年のつまらなさにはびっくりしました。

池袋ウエストゲートパーク(IWGP)

» 00:42:16

2000年にTBSで放送された全11回のドラマのスペシャルがなんとなくテレビを付けたときにやってました。ストーリーはつまらないのですが、演出が面白すぎです。どこかで見た感じの演出だと思ったらTRICKの堤幸彦監督でした。

ちなみに連ドラの方は見てません。

20030326

脳内麻薬研究所

» 02:36:15

ここはある研究所の跡地。研究の目的は脳内麻薬の分泌量を制御する装置を作ることでした。そして、実際に彼らはその装置を完成させました。装置は靴型で、外側も内側も金色でつるつるしています。靴の先は尖っていてそこからコードが左右1本ずつ伸びています。あまりに簡素なつくりなので装置というよりは、研究員のサンダルのようです。

研究員たちは国の支援の下で装置開発を続けました。彼らは昼夜を問わず研究をしました。彼ら天才にとって研究こそが楽しみで生きがいと言えるものでした。試行錯誤を重ね、プロトタイプを使って動物実験もしました。動物愛護団体への配慮から、公には動物実験をしたことは伝えられませんでした。ハツカネズミを使った初めての動物事件は大成功でした。研究者は個の研究の成功を確信しました。

彼らは動物実験を重ね、ねずみから猫、猫から犬と次々と成功を修めました。オラウータンで実験をする頃には、外観も内部機構もほぼ完成されていました。もちろんこの実験も成功しました。靴を履かせ、装置を起動させるとオラウータンは自分で発生させた脳内麻薬によって幸せそうな顔になりました。研究者たちはデータ採取のため装置の出力を徐々に上げていきました。

  • レベル1 ニヤニヤとする
  • レベル2 格子を掴み体を上下に揺らし喜んでいる
  • レベル3 檻の中を暴れるように走り回る
  • レベル4 突然白目を剥いてぐったりする

オラウータンは自分で出した脳内麻薬に脳を冒されて植物状態になってしまいました。しかし、研究者たちは大喜びです。この実験のデータを基に人体実験の準備を始めました。準備は順調に進みました。科学に取り付かれた研究者でも、同僚が廃人になるのは見たく無いので、標準的なオラウータンと人間の脳の構造から、耐えられる負荷量も計算しました。

いよいよ人体実験の日になりました。観客として国の官僚が数人招かれました。研究者たちは装置に絶対の自信を持っています。実験体になるのは、この研究所の所長であり研究の中心人物でもある男でした。彼は部下に命じて、装置の準備をさせました。彼は金色の靴に足を入れます。では始めます、研究員が言いました。所長がうなずいたのを確認して、研究員は装置を起動しました。レベル2で人に影響が現れるはずでした。

  • レベル1 無反応
  • レベル2 無反応
  • レベル3 無反応

所長に変化は無い。研究員は不安になり所長に大丈夫ですかと問いかける。もう少し出力を上げてくれないかと所長が答える。

  • レベル4 無反応
  • レベル5 顔が若干青くなっている気がする

所長、本当に大丈夫ですか。研究員が再度尋ねる。所長が答える、何もこないんだよ、何も。もっと出力を上げてみてくれないか。

  • レベル6 まだ若干顔が青い
  • レベル7 同じ
  • レベル8 同じ
  • レベル9 同じ

どうしてだ、どうしてなんだ。所長は目に涙を浮かべながら叫んだ。私の研究に間違いは無かったはずだ、動物実験だってすべてうまくいった。人間への影響も計算し尽くしたはずだ。なぜだ、なぜだ!

――

国の官僚はつまらなそうな顔をして帰って行きました。官僚の話によるとこの研究は打ち切りになるようです。畜生を楽しませるだけの研究に出す金は無いということでした。研究員は次の就職先を探し始めました。元々優秀な人材がそろっていたので、就職先はすぐに決まりました。ただ所長だけは落ち込んだままでした。

落ち込み続ける所長を見て、一部の研究員は所長が装置のせいでおかしくなったという噂をしたが、そうではないことは所長自身が一番知っています。あの装置は彼の脳に対して何の効果も及ぼしませんでした。研究所が解体されてその後の所長の行方はわかりません。

金色で先の尖ったサンダルはそれからずっと国の倉庫に放置されています。装置は完成していましたし、故障もしていませんでした。もし、この装置をあなたが利用すればきっと良い気分になれます。もし、あなたが標準的な脳の持ち主ならですが。

所長は日々の研究で脳内麻薬漬けになっていました。所長だけではありません。あの研究所にいた研究員の全員は研究を愛し、研究を生きがいにしていました。昼夜を問わず研究所で暮らし、研究を続ける彼らの脳内で脳内麻薬の分泌が止まることはありませんでした。あの装置が完成する前から、装置は彼らの脳内を脳内麻薬で満たしていたのです。

20030321

キチガイさん

» 22:14:17

親切をあだで返すジャイアンとか、勝手に運命を感じる人とか、怖いです。

ネタであることを願います。

20030320

アメリカの真相

» 23:12:30

アメリカのブッシュがお菓子のプレッツェルをのどに詰まらせて倒れたのは有名です。一命を取り留めたことになっていますが、実はブッシュはそのまま亡くなりました。ブッシュが居なくなると困るブッシュ派の人々は、日頃からブッシュの影武者として働いていた人物(影ブッシュ)を大統領の代わりにしました。この作戦はブッシュの死を知った、ごくわずかの人々によって行われました。

ブッシュの死をうまく隠すことができて作戦を遂行した人々は安心しました。でも、その人々もアメリカの国家秘密組織によって消されてしまいました。秘密組織に暗殺を依頼したのはもちろん影ブッシュです。なので、影ブッシュが偽者であると知る人はもう居ません。

早く影ブッシュの横暴を止めてください。

-THE X FILES-

20030319

アメリカ滅亡の序章

» 04:38:07

アメリカがイラクを攻撃する事を決定したようです。

アメリカは先制攻撃でイラクに反撃の隙を与えない作戦を立てているようですが、そう簡単にはいかないでしょう。戦争は無意味に長期化して無駄な金・資源・人命が失われます。

予言します。アメリカがイラクと戦争を始めればアメリカは衰退します。数年でアメリカは経済的に滅亡するでしょう。ドル札がただの紙になり、日本経済もその影響でだめになります。

イラク攻撃自体の良し悪しは分かりませんが、今攻撃を開始するのは避けるべきだと思います。イラクが先制攻撃を仕掛けてくる可能性は低いでしょうし。

最終兵器彼女 その2

» 04:14:52

引き続きネタバレです。

6巻までを悩み続ける話とすると、7巻は悩まずエゴに走る話です。

シュウジのエゴ。ちせにもう一度会いたいという気持ちだけで、シュウジは人間の脅威にしかならない兵器を修理に出す。家族と一緒に居る事よりも、ちせと一緒に居る事を選ぶ。

ちせのエゴ。地球滅亡の前に地球の人間に苦しみの無い死を与える。苦しみながら地球とともに死ぬという選択肢は与えられない。シュウジと一緒に居たいから、シュウジだけ生かす。宇宙空間でシュウジにどんな悲惨な死が待っていても。

7巻はどのように理解すれば良いのか、実のところ良く分かりません。6巻までで一応の区切りは付いているので、そこで止める事も可能だったはずです。でも7巻は存在します。ストーリー的に大きな意味があるものなのか、それとも商業的な都合で仕方なく存在するものなのか。

最終兵器彼女

» 03:46:57

ちょっと前に単行本を通しで読みました。これは泣きますね。

以下、ネタバレを含むので未読の人は読まないほうが良いです。

「死にたくない」という言葉が何回か出てきます。この言葉が出るところが私の泣きポイントです。

ちせは兵器としてたくさんの人を殺して、自分は死んだほうが良いと思う。でもいざ死ぬとなるとやっぱり「死にたくない」生きていたい。死への恐怖。兵器として人を殺すたびに敵兵の苦しみの表情を目の当たりにしてきたちせは、他の誰よりも死の怖さを知っている。だからちせはより強大な力を求める、せめて苦しまずに逝けるように。

戦闘で負傷してもう死ぬ間際のナカムラを安楽死させるために、テツがナカムラに銃を向けたとき、中村が「死にたくない」とつぶやく。後悔、そしてちせに対する若干の恨み。戦場に来る前に彼女とは別れてきた。自分は死ぬ間際に何を考えればよいのだろうか。ちせちゃんさえ来てくれれば死ななくて済んだのに。

地震で負傷してもう助からない状態のアケミ。当たり前にずっと続くと思っていた生活いまにも終わろうとしているとき、シュウジの胸の中で「死にたくないよ」と叫ぶ。不条理さへの怒り。ひそかにシュウジに恋心を抱いていた。告白はいつでも出来ると思っていた。いつかはシュウジと一緒に……。いつかなんてもう無い。

「死にたくない」という一切飾りの無い、心の底からの言葉に強く打たれました。

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